続いて紹介する5つのAI文字起こしアプリはどれも授業やセミナーの録音の文字化に利用できます。AI利用で迅速に録音の内容が分かり、メモ取りや復習が捗ります。それでは、おすすめの5つのツールを見ていきましょう。
RecCloud – マルチプラットフォーム対応AI文字起こしアプリ
まず紹介するのは、音声文字起こしサービス「RecCloud」(レッククラウド)です。マルチプラットフォーム対応なので、PCやスマホで簡単に利用でき、パソコン側ではデスクトップ版とウェブツール版を利用し、スマホやタブレット側はアプリ版を利用すればいいです。アプリ版にはリアルタイムでの文字起こしも可能です。日本語はもちろん対応で、文字起こし可能な言語は50種類以上で、外国語学部の学生さんも手軽に利用できます。
パソコン側でウェブツール版の使い方は「【2025年最新】最高の音声文字起こしツール3選」という記事を開いてご参照ください。
ここでは、スマホ用のアプリでの授業録音文字起こしの方法を簡単に説明いたします。App StoreやGoogle PlayからRecCloudアプリをインストールし、開きます。
- アプリ画面の「AI文字起こし」ボタンをタップします。
- AI文字起こしの画面で「録音」をタップすれば、リアルタイムで録音し、録音を終了すれば録音ファイルを即AIで文字起こしが可能です。
- 同じ画面で「インポート」をタップすれば、スマホで予め録音したファイルを指定し、アプリに読み込みAIに文字起こしさせることができます。
- AI文字起こしの結果はしばらく待てば表示されます。「履歴」で文字起こしの記録を確認できます。
特徴:
- 日本語に特化した高精度な文字起こし
- 自動で話者の区別が可能
- テキストデータをWord、PDF、テキストファイルで出力可能
- 料金:1分間以内のファイルは無料、プレミアムプランは月額980円から
- 50種類以上の言語に対応
- PC、スマホ、タブレットなどマルチプラットフォーム対応
RecCloudの優れている点は、日本語の認識精度の高さです。専門用語や固有名詞も比較的正確に認識してくれるので、大学の講義録音には最適ですね。
UDトーク – 優れる国産文字起こしアプリ
「UDトーク」は国産の文字起こしアプリで、日本の東京大学先端科学技術研究センターと株式会社シャムロックレコードが共同開発したそうです。
使い方を簡単に説明します。
- アプリをダウンロードし、アカウントを作成
- 「新規会話」を選択し、音声認識を開始
- 話された言葉がリアルタイムでテキスト化
特徴:
- リアルタイムでの音声認識と字幕表示
- 複数言語対応(日本語、英語、中国語など)
- 専門用語の登録機能
- 料金:個人利用は基本無料、商用利用は有料プランあり
Otter.ai – 海外の人気文字起こしサービス
次は、海外で人気の「Otter.ai」です。英語での利用がメインですが、日本語にも対応しています。
特徴:
- リアルタイムでの文字起こしと要約機能
- 音声の自動ハイライト機能
- 複数人での共同編集が可能
- 料金:基本プラン(月600分まで)は無料、有料プランは月額約1,600円から
Otter.aiの魅力は、自動要約機能です。長時間の講義でも、ポイントを押さえた要約を自動生成してくれるので、復習の際に重宝します。
コエステーション – 日本語特化の文字起こしツール
続いて、日本のアドバンスト・メディア社が開発した「コエステーション」をご紹介します。
使用方法は以下の通りです。
- サービスに登録し、アプリをインストール
- 音声を録音またはファイルをアップロード
- AIが文字起こしを行い、テキストデータを出力
特徴:
- 日本語に特化した高精度な音声認識
- クラウド型とオンプレミス型の選択が可能
- 豊富な辞書データと専門用語登録機能
- 料金:30日間の無料トライアル、有料プランは利用時間に応じて変動
コエステーションは、日本語の方言や専門用語にも強いのが特徴です。地域の大学や、専門性の高い講義の文字起こしに適しています。
Google ドキュメント音声入力 – 無料で手軽な文字起こしサービス
最後に、誰でも気軽に使える「Google ドキュメント」の音声入力機能をご紹介します。
使い方は次のとおりです。
- Google ドキュメントを開く
- ツールバーから「音声入力」を選択
- マイクアイコンをクリックし、話し始める
特徴:
- Googleアカウントがあれば無料で利用可能
- パソコンやスマートフォンで利用可能
- 日本語認識精度が高い
- 料金:無料
Google ドキュメントの良いところは、特別なソフトウェアやアプリを必要としない点です。急な会議や短いディスカッションの記録に最適です。
AI文字起こしが教師と学生にとってのメリット
これらのツールを活用する利点は、主に以下の3点です:
- 時間の節約:手書きでノートを取る時間を削減し、講義に集中できます。
- 正確性の向上:人間の聞き間違いや書き漏らしを防ぎ、より正確な記録が可能です。
- 復習の効率化:テキストデータなので、キーワード検索や編集が容易です。
また、これらのツールは学生だけでなく、教師にとっても大きなメリットがあります:
- 授業内容の振り返り:自身の講義を客観的に見直すことができます。
- 教材作成の効率化:講義の文字起こしデータを基に、教材やハンドアウトを作成できます。
- 学生サポートの充実:聴覚障害のある学生や、日本語を母語としない留学生のサポートに活用できます。
最後に
補足ですが、AIによる文字起こしは便利ですが、完璧ではありません。最終的には自分で内容を確認し、必要に応じて修正や補足を加えることをお忘れなく。また、録音を行う際は、必ず講師や参加者の許可を得るようにしましょう。
これらのツールを上手く活用して、より充実した学びの時間を過ごしてください。皆さんの学習がより効果的になることを願っています。
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